「メビウスの輪」の表側
福岡の某大学に通う学生が、日々のどうでもいいことを備忘録代わりに書き記したり、オリジナルの推理小説を中心とした様々な小説をを発表したりするブログです。
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Who done it? その4 -客2・長谷川恵子の証言-
客2・長谷川恵子の証言

 次にやってきたのは、やはり招待客の一人である長谷川恵子。
 ゆったりとしたワンピースに身を包み、手入れの行き届いたロングヘアをなびかせながら、たおやかに席に着く。
 はっきり言って一挙一動が美しい。『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』とはこのことかもしれない。私が言うようなセリフでは無いだろうが。
「お名前をお聞かせください」
「長谷川恵子と申します」
 さて……こんな美人にも警部の嫌味は発動するのだろうか?
「長谷川さんは……いえ、やめておきましょう」
 止めるな! 気になる! 何を言いかけた!
「あ、あの……何を言いかけたんでしょうか?」
「あ、気にせんで下さい、大したことじゃないですから」
 私の思いも、長谷川さんの表情も気にせず、警部は質問を始める。
「それでは早速ですが、今日あなたが見聞きしたことをお聞かせください」

 私がこの館に到着したのは最後だったようですね。宿帳にもう他の方のお名前がいくつか書かれていましたし、私の後にやってきた方は見ていませんから。
 ロビーに案内されたときはどなたもいらっしゃいませんでしたが、すぐに織枝さんがいらっしゃったので、そのままロビーに残りました。
 途中で純輝大叔父様のところに伺ったりしながら、ずっと織枝さんとお話しておりました。
 一度執事さんが食事のアレルギーについて聞くためにどちらかをお探しになっていたことと……そうですね、あとは勝さんがロビーの前を行ったり来たりしたこと以外には、特に変わったことはありませんでした。
 ……あ、あの、ここでの話って、外部に漏れたりはしないんですよね。
 私、その……すみません、名前は失念してしまいましたが、私でも織枝さんでもない彼女が怪しいと思っています。
 だって、私、彼女だけは事件が起きるまで一度しか姿をお見かけしていませんもの。
 きっとよからぬことをしていたに違いありません、ええ、そうに決まっていますとも。
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